シラバス「日本国憲法(社会保障と福祉国家)」
【授業科目名】法学
【配当学年】看護学部1年
【開講学期】前期 金曜5〜6時限目(全15回)
【開講学期】後期 月曜3〜4時限目(全15回)
【単位数】2単位
【単位区分】選択
【担当教員】大石玄(おおいし・げん)
【授業の目標】福祉国家において法律が果たしている役割を知る
【学生の到達目標】福祉・医療・労働に関わる法制度の概要を知り,様々なトラブルへ直面したときに法律を活用して適切な問題解決を図れるようになる。
【授業計画】
- 地域と時代によって政府に求められる役割は異なります。日本であれば日本国憲法が施行された1947年より前か後とで 国家の担う役割は様変わりしました。同時代であっても,アメリカ合衆国と北欧諸国とを比較するとまったく違うスタイルで国家が運営されていることが分かります。
- この講義では,医療・福祉・教育に関わる仕事に就こうとする人を念頭に置き,様々な紛争を法律の視点でもって解決に導けるよう社会科学的な視野を養っていきます。
- #01 はじめに: 「憲法」って何?
- #02 地域のお年寄りを誰が支えるのか?
- #03 医療・介護・福祉の人手不足をどうするのか?
- #04 医療制度はどのように運営されているのか?
- #05 医療における意思決定――インフォームドコンセントと終末期医療
- #06 年金: 老後の生活をどうやって支えるか?
- #07 高齢者世帯の貧困はなぜ生じるのか?
- #08 子どもの貧困はなぜ生じるのか?
- #09 子育て世帯をどのように支えるか?
- #10 どうやって過労死・過労自殺を防ぐか?
- #11 障害者の生活をどうやって支えるか?
- #12 同性カップルも「家族」なのか?
- #13 人工授精と代理出産はどこまで許されるのか?
- #14 医療過誤を起こしたらどうなるのか?
- #15 まとめ & ふりかえり
【教科書】
- 増田幸弘ほか『変わる福祉社会の論点〔第3版〕』(信山社)ISBN:9784797287233
【関連科目・履修条件等】
- 課題図書として,山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学』(光文社新書)ISBN:9784334044220 を読み,所定の期日までにレポートを提出することが期末試験を受験する要件です。